ARCHIVE  ENTRY  COMMENT  TRACKBACK  CATEGORY  RECOMMEND  LINK  PROFILE  OTHERS
<< June 2015 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
2018.04.04 Wednesday

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

2015.06.29 Monday

「しろくまジャム」のトビラ

JUGEMテーマ:創作活動

2015年6月30日

静岡市の鷹匠に新たにOPENする「しろくまジャム」さん。

そのお店のトビラ製作を担当しました。



工事の納期まで1週間のころ、

ここの工事を請け負っている棟梁が、

たまたま「ぼくの巣」に顔をだしてくれた。



私はそのとき不在でしたが、

看板を担当していたHAPPY MONSTERさんが、

ぼくの巣に泊まり込んで、現場に通った日が数日あり、

そのお迎えで棟梁が自分の作品を見てくれたらしい。



そこで私の創った空間を気に入ってくれたらしく、

本来工事計画にはなかった、トビラを作ることにしたそうです。


アルミのスライドドアだった入り口。

ここに木のトビラを作ってほしい。

との要望で、何度か現場に足を運び、

お受けすることになりました。



ほんとは「作業はするけど、設計とデザインと材の用意は頼みます。」

っていう条件でお受けしたんですが、



納期5日前、現場に材を取りに行ったら、すべてが無いじゃない(笑


デザインなどもなく、

時間も短く、

多少の条件がかわったことで、強度も上げなくてはいけないこともあって、

かなり煮詰まった時間を過ごしました。



しかしながら、そういう試練は現場も同じ。

予算も時間もないのに追加工事を決めたのは、

棟梁の情熱と、オーナーの人柄、そして私への信頼だと思って頑張りました。



じつは打ち合わせで出なかった言葉があって、納品したあと聞いた言葉。

それは「北欧」というキーワード。



事前に言葉に出なかったキーワードなのに、

じつは自分も感じてたのか、

材を手に取り、トビラを作り、

ハンドルを削りだしているとき、

自然と北欧を意識していたのが、不思議な感覚でした。



それと、ハンドルは流木を考えている。という話でしたが、

実は私も勝手に追加作業。



流木のイメージがあったかくて、

しろくまとなんだか合わないなぁと思っていたのかもしれません。

木の肌触りとスマート感、清潔感、つかみ心地を意識して、

タモ材の余りで、一点もののハンドルを削りだしました。



拾ってくる流木がいい物がなかった場合と思い、

念のために作ったハンドル。



表裏違う物を、2つ作り、それが採用となり、

無事、しろくまジャムの入り口に据え付けられました。



「トビラは訪れる人が最初に触れる大切なもの」



そういう意識での、デザイン無しの即興製作をさせていただきました。

HAPPY MONSTERさんと製作での初セッションもできました。

貴重な機会を頂けて、またいい経験ができました。









最後にお店について。

静岡の人はわかると思いますが、

静鉄セノバから、徒歩数十秒の距離にあります。



お店の名前は『しろくまジャム』です。

こだわりジャムはもちろん美味しいし、購入もできます。



でも実はジャムを使ったスイーツや、

ランチも食べられるカフェでもあります。



小さいカフェですが、テーブル席と外を眺められるカウンター席があります。

昨日すべての席に座ってみましたが、

どこも落ち着きます。

いいお店になってますよ。



是非いちど、トビラの向こうを覗いてみてください。

ちょっとひと息つける空間と、

美味しいものが詰まっていますよ。





読んでいただきありがとうございました。

ぼくの巣 jun "kamekichi" takakura








 
Powered by
30days Album
PR